読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

拙いわたしの拙いぶろぐ

駄目人間代表が適当に書いた小咄をまとめて載せたり、大好きな戦国夫婦について語るだけ

ついのべログ⑨

ついのべログ

今日も今日とて載せちゃうよ٩( ᐛ )( ᐖ )۶

 

こんふぇいとという摩訶不思議な菓子を、綺麗よね、と私の掌に星屑のようなそれを幾つか乗せて彼女は咲う。淡い色をしたそれは、確かに美しい。一粒摘んであまりの甘さに頬が蕩けた私に、可愛く彼女が囁く。「まるで恋の味でしょう」

 

悪夢に魘され覚醒し、まず視界に入るのは、何の変哲もない手の平。いつもと同じ色をしているのに、霞んだ目には赤黒く染まったように見える。君に会いたい、のに。血に汚れたこの手では、大切な人に触れることさえままならないのだ。

 

淡い光の下、祝福される二人。純白のドレスを纏った花嫁は、誰より美しく眩しい。ちらりと向けられた視線に口元を緩めれば、馬鹿、と言われた気がして、誓いの鐘を仰ぐ。愛してやまない人なのだと気付くのが遅過ぎた。今頃になって幸せにしたいなど。噫、せめて。(誰よりも幸せになってくれ)

 

弱い自分を直視することより辛いものなんて、あるのだろうか。幽体離脱したように自分の本体を眺め、少女は呟く。「どうしてこんな不良品が息をしているんだろう」私が生きた一日は、誰かが生きたかったものだと言うのなら、私が生きられる明日も明後日も、その人にあげる、だから。

 

政治とカネ、児童虐待、殺人事件。休む間もなく流れる夥しいニュースに耳を向けて、温かいココアを口に運ぶ。そろそろ飲み物も衣替えの季節か。私が生きるここは平穏そのものだというのに、この国には悲惨が蔓延している。「一体何人の人が、実直に問題に立ち向かっているんだろう」

 

小さな小さな手は、宙を掴む。まだ全てが見えない清らかな瞳は、優しさを捉える。己を抱き上げた腕が心地よく、君は声を上げて喜ぶ。か弱い子を守るのは、あなた方しかいないのです。辛いことも投げ出したいときもあるでしょう。けれど、きっとあなたの一番の味方になってくれる。

 

大きな欠伸を、ひとつ。静寂の空にはまんまるのお月様が微笑んでいる。時折吹く風は、汗をかいた心を涼ませる。今日も長い長い夜がやって来た。まるで闇のように暗いそれがどこか恐ろしく思える一方で、私はその時間が嫌いではなかった。「だって、あなたに逢えるから」星は輝く。

 

「いっそ心中するか」口の端から零れた無意識的な、それでいて本音のような世迷言に、目の前の少女はもとより、言葉を発した側の彼自身まで目を丸くした。口を半開きにし、未だ呆けた様子でこちらを見遣る少女の頬筋が僅かに震えていて、彼は目を逸らしたくなりながら、得意の表情作りと変わり身の早さでケラケラと笑う。「なんてな。流石に冗談だよ」きっとすぐ、少女は安堵し「そうだと思った。馬鹿なこと言うんじゃないわよ」と軽く怒ってくるだろう。そう、踏んでいたというのに。何故彼女は今、そんなに泣きそうな顔をしているのだろうか。

 

それはまるで、世界が割れたような衝撃で。君は僕に背を向けて歩みを止めることなく、去っていく。表情は見えやしないけれど、察することくらい安易に出来る。一度壊れ始めれば後はもう、崩れ去っていくだけのこと。噫でも、僕は、。

 

殺風景な部屋に飛び散る血飛沫と、喉元を掻っ切られた父と、心の臓を貫かれた母。事切れた両親の傍らで、貴方は私の首を絞める。息をすることが叶わない、隣の部屋から赤子の泣き声、貴方の目は虚ろ。噫、夢ならばここで終わらせて。

 

ちょっと一息、休憩していきませんか?