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拙いわたしの拙いぶろぐ

駄目人間代表が適当に書いた小咄をまとめて載せたり、大好きな戦国夫婦について語るだけ

ついのべログ⑩

ついのべログ

こんな時間だけど、甘いものが食べたいや(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )

 

夢も希望も失って、たった一つの心の支えまでもを喪った君は、自分を傷付け、もう音の出ない声で泣き叫ぶ。(生きていても意味なんかないから、死んでしまいたい)それでも、私は今日も君に懇願する。生きていたいと言ってください。

 

いつも憎まれ口を叩きあう仲であるというのに、私達はお互いを居心地の良い場所だと思っている。一言で言えば、楽なのだ。今更気を使う必要などない相手。背中合わせで、私達は今日も密かに温もりを分かち合い、憎まれ口を叩く。それは、愛によく似ている感覚。―でもそんなの、認めてなんてやらない。

 

「ちゃんと言葉にしなさいよ!」衿を握り締めた彼女は、叱るような声色で言い放つ。口調とは裏腹に眼差しは酷く不安定で、心を揺さぶられる。天邪鬼な自分には無理な相談だと思う。でも。自分の素直な気持ちで、彼女の眼差しがいつもの確固たるものになるのなら。「わかった。ちゃんと言葉にするよ」

 

姉たちは言う。この短剣で王子を刺せと。王子の流した血で私は人魚に戻れるのだと。-でも。(そんなこと、出来るわけないよ…)視線の先には貴方がいて、その隣には、王子が勘違いをして恋に落ちた、あの少女がいる。見つめ合い、笑い合う二人。きっと、恋の為に決まりを破った罰なのだ。ああ、せめて。(最後に好きと、伝えたかったな)海に投げた身は、泡となって、消えた。

 

必死に堪えようとして、それでも滴る涙を見せまいと、彼女は背を向ける。弱みを握られるとでも思っているのか、それともただの強がりか。震えるか細い体を引き寄せ、目元を掌で覆う。「何、すんの…っ」「なあ」涙の理由を教えてはくれまいか。このままでは、君の憂いを癒すことが出来ないではないか。

 

嫌い嫌い大嫌い。取り乱す彼女を、遠くから眺めている気分になる。嫌いと言う彼女の言葉はきっと嘘ではないのだろうが、そのたった三文字の裏に何かが隠れている気がしてならないのだ。どうせ鈍感な自分には考えてもわからないのだからと涙を流す彼女を強引に抱き締め、耳元に唇を寄せた。「俺は君が、

 

涼やかで慈愛に満ちた女の子。そんな印象だった彼女には、胸の奥に秘めたものがあった。それに気付いたのは、これまで生きてきた中で俺だけだと話した彼女は、悲しそうな、それでいて安堵しているような顔をしたのを今でも覚えている。なあ。誰よりも複雑で面倒な君を愛せるのは、たぶん、俺だけだよ。

 

人は魚とは違う生き物だから、水の中を泳ぎ続けることは不可能らしい。きっと、泳ぎが得意とは言えない私は直ぐに海底に身を落としてしまうのだろう。だけど、最後に伝えたいの。君へと、沈むゆびさきに愛を込めて。(好きでした)

 

煌めく瞳が映す世界は僕だけでいいのに、君はそんなこと知るものかとばかりに広い世界を自ら見に出て行ってしまう。綺麗なものも汚いものも、僕と君にとって不必要なものも、全て。「だから、こうするしかないんだ」恐怖に怯える君の、その澄んだ目を抉る(そうして君は僕の永遠)

 

咄嗟に掴んだ手首は力を込めればすぐに折れそうな程に細く、頼りない。この手で、この躯で、彼女は幾つもの苦難を乗り越え、大切なものを必死で守ってきたのか。「…どうしたの?」手首を掴んだまま微動だにしない彼に戸惑い、彼女は彼を呼びかける。「…ごめん」零された謝罪に、彼女は目を丸くする。「独りで守らせて、ごめん」「…馬鹿ねぇ」あなたが謝ることなんて、ひとつもないのに。その温もりのある言い方に、彼は彼女の手首をそのまま引き、己の胸に閉じ込めた。

 

蜂蜜を入れたホットミルクでも飲もうかな(o^^o)♪