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拙いわたしの拙いぶろぐ

駄目人間代表が適当に書いた小咄をまとめて載せたり、大好きな戦国夫婦について語るだけ

ついのべログ⑪

ついのべログ

日曜日の朝はゆったりお過ごしでしょうか。

 

蔑む双眸が見下ろすのは、誰もが己を讃え、己に気に入られるが為に媚を売り、貶み合う世界。ほんに、人間とは汚らわしく忌まわしい生き物だ。嘘と罪ばかりを重ねて生きる。男は冷たい瞳で嘲笑う。「噫、」素晴らしすぎて反吐が出る。

 

世界が閉ざされた。そんな表現が、まさに当てはまる。それくらい、私にとっては目の前が真っ暗になるような衝撃だった。一瞬で生き甲斐というなくてはならないものをなくした私を、両親は「これも運命」と励ますが、心配を掛けて申し訳ない思いの他に、響くものは何一つなかった。

 

推薦で入った高校の、気に入っているところ。校舎が綺麗で設備が整っている。真面目な生徒が多い。部活動が強い。そして、海沿いに位置するところ。どんなに辛い思いに駆られようと、泣きたくなろうと、帰り道、澄み渡る海を眺めるだけで心が落ち着き、明日の方向を見据えられた。

 

アイスが食べたい。そう言ってコンビニに入る君の背を追いかけ、冷房がきいた店内に思わずふうと息を吐く。地球温暖化とはいうけど、こうにも暑いと節電すれば即、熱中症で病院行きになってしまいそうだ。既にアイスのコーナーにいる君が手招きする。君の嬉しげな笑顔も含め、私にとっては夏の風物詩。

 

紫陽花は昔から、あまり好きではなかった。美しい花だとは思う、然し。艶やかで憂いが滲んだ、いわば未亡人のようなその花が、何となく、恐ろしく思えるのだ。「私は貴女にぴったりの花だと思うけど」長年の友人は呟く。「あら、どうして?」小首を傾げた私に、友人が誤魔化すように、曖昧に微笑んだ。

 

例えば、人気者と嫌われ者が仲良くなる。甘いミルクティーと、苦いブラックコーヒー。一見何の共通点もない二つが交わる。みたいな、つまらないドラマの中の、世界。「そんな話が現実に起こるのなら、誰も傷ついたままなんかじゃないさ」連日の雨で腐った少女が、傷がついた手首に包帯を巻いて嘆いた。

 

ごった返した現実は五月蝿くて、探しものをする僕を惑わす。息も切れ切れにスクランブル交差点に立ち尽くす僕を目に入れる者などなく。もう、見つかりなどしないのかな。諦めかけた僕を呼ぶ、音。「―」雑音に混ざる愛しきその声に向かって、走り出す。

 

今、私達には見えるものも、年を重ねれば見えなくなってしまうのだろうか。幼い頃は早く大人になりたいと思ったものだが、今になってはもう、一つ歳を取るのが恐ろしいという態だ。呆けた君の腕をとる。「ね、」大人になってしまう前に、抱きしめてよ。

 

辛かったり、悲しかったり、はたまた嬉しかったり。人間、生きていれば涙など幾つでも流すはずなのに、こういう時、なかなか涙も出ないものだね。君を失って世界が終わったような絶望を感じたけれど、君を思って泣けないのは、薄情者ってことなのかな。

 

目覚めは最悪。寝汗でべたついた体が不快で、蝉の声が煩わしい。昨日まで大雨だったではないかと悪態づいていると、梅雨明けとニュースが告げる。こうやって、貴方がいなくても私の日々は淡々と過ぎていくのだ。ほら、今に。あなたがいない、夏がくる。

 

今日も楽しくお過ごしください(´▽`)