読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

拙いわたしの拙いぶろぐ

駄目人間代表が適当に書いた小咄をまとめて載せたり、大好きな戦国夫婦について語るだけ

ついのべ47

ついのべログ

シャギーニットが手触り抜群で幸せです(❁´˘`❁)

 

仕事を片付けるため屋敷中を歩き回るわたしの背を追い掛け、主は困ったような声色で謝罪を繰り返す。ごめん、悪かったよ、許して。その表情を見てもいないのに想像できて、少し嫌になる。ああもう、と身を翻したわたしに驚く主に、籠を放った手を広げる。許してほしいのなら、抱きしめて、キスをして。

 

優柔不断のあなたに、究極の質問をあげましょう。手に持つ長ねぎを天井に翳すわたしを、あなたが不思議そうに見る。「わたしのこと、どう思ってるんですか」でもそんなのお構い無しに、長ねぎを持ったままわたしは駆け込んだあなたの膝元で囁く。求むは好意だけ。さあ。「好き」か「大好き」で答えて。

 

さてはて、究極の愛の形とは。突然頭に湧いた哲学に、いつものように仕事を捌きつつも思考を凝らしていた。言語を与えられているから、言葉で示すが究極だろうか。それともやはり行動で示すが究極か。思考の世界へ旅立ち足取りが危うい己を咎める彼女を見ていれば、どうでもいいことと思ってしまった。

 

付かず離れず、たまに背を借り胸を借る。「俺のお姫様」ふざけた調子でいつも繰り返す言葉は、私を上の存在と見ていて且つ敬愛しているという意味で、恋とか愛では決してないのだと言われているようにも思う。否、きっとあいつ自身そう思おうとしているのだろう。この関係を越えてはいけない気がして。

 

恋というものは、子どもの頃に夢中になったRPGみたいだとふと思う。君を熱い視線で見つめるだけの日々はもう終わりにしたい、そう決意したそのときからストーリーは始まっていて、僕は君のさらさらした髪に腕を伸ばす。…なんて大胆な真似はまだ無理だけど。さあミッションだ、あの子を手に入れろ!

 

「お前と恋人同士だったら、良かったのに」そうしたらきっとずっと『楽』だった。お社という神聖な場所に寝転がって天井を掴みたがるお侍さんの戯けた言葉に、いくら温厚な私でも苛立ってその無防備な横腹に蹴りを入れる。痛え、ぶつくさ言う彼を一睨み、「甲斐性無し」。私の嫌味な声に彼は苦笑した。

 

顔を真っ赤に染めて逃げ出すように身を翻し走り去っていく彼女の背を見送りながら、頭を搔く。(冗談、って言いそびれたな)そう、冗談のつもりだった。だが己が冗談を言うなど滅多にないことで、だからこそ彼女は本気に捉えてしまったらしい。さてどうしようか、首を傾けた青年の耳は熱を持っていた。

 

ふわり、笑う。だけどそれは僕に向けられたものではなく、君は実った恋のお相手に囁く。「だいすき」声が聞こえるほど近くにはいないのに、君をずっと見てきた僕は唇の動きで読めてしまう。噫、呆れちゃって君に向かい溜め息を吐く。僕と結ばれないのなら君の存在意義など、僕の世界にないというのに。

 

僕は僕のままで、君は君のままで。そんなふうにずっと隣で生きていけたらさ、それはとっても幸せなことだよね。呟く僕に、繋いだ手を大袈裟に揺らし君は嬉しそうに笑う。童顔の君は笑うと更に幼く見えて、僕の庇護欲を掻き立てるのだと君は知らない。ありのままの私を愛し続けてね、囁く君に微笑んだ。

 

インに何着ようかな〜Oo。.(´-`)