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拙いわたしの拙いぶろぐ

駄目人間代表が適当に書いた小咄をまとめて載せたり、大好きな戦国夫婦について語るだけ

ついのべ53

ついのべログ

二十歳になりました(♡´˘`)ノ

 

「離れるのは嫌だよ」と、いつだって離れていくのは貴方だというのに、私の肩に頭を埋めた貴方は消えそうな声で囁く。肩越しに伝わる貴方の熱があつくて、上手くできないまま息を吐いたなら、私は貴方の裏の裏の気持ちを読むべきなのでしょうか。貴方が隠すその柔いところに触れてもいいのでしょうか。

 

ひとつだけ、ひとつだけ最後に叶えてくれるというのなら。それなら私はあなたのその、とびきりの。「笑顔が見たい」ねえ、だから笑って。指先で触れた頬が震える、あなたは泣きそうになりながら笑顔をつくる。嗚呼。あなたをひとり、置いていくことを許して。あなたの頬が熱く、涙が溢れそうになった。

 

私という人間は、最後は独り、息を引き取るものだと思っていた。けれど今、貴方は血が止まらない私をかき抱いている。子どもみたいに泣きじゃくる貴方が愛しくて、もう力も入らない腕を伸ばす。届いた頬は濡れていた。私の名を呼んで口を歪める貴方にひとつだけ、伝えたくて。「最後に逢えて、幸せだ」

 

あなたが隠した涙を知ってるよ。それでも尚、懇願してしまうのはきっとわたしが狡い女だからなのでしょう。「私のこと、忘れないで」うわ言のように呟くわたしにあなたは、忘れるわけがないだろうと微笑う。ありがとう、微笑みたいのに涙腺は言うことを聞いてくれず、涙を浮かべたわたしを、あなたは。

 

「おまえなんか大嫌いだ」嘘ばかりの俺がついた、本音が隠れた嘘。目を見開くおまえが見ているのはきっと、皆が思う俺ではなくて、でも偽の俺でもない。等身大の、ただの若く未熟な人間。(俺のものにならないおまえなんか)本音の本音をぶつけたら、おまえが困ってしまうから。だから俺は嘘をつくよ。

 

ひとつだけ、一つだけ君に嘘をついた。「絶対に死なないよ」あなたもわたしの前からいなくなってしまうのでしょう、涙を見せる君の頭を抱き寄せて、嘘をついた。人でありながら人ではない故に去る者を見送り、弔うことを強いられた君が悲しまないように、淋しがらないように。「君を置いてはいかない」

 

貴方が泣く夢をみた。そこには私は存在しないらしく、貴方の隣にそっと寄り添うけど貴方はちっとも気づいてくれない。暫く貴方の泣き顔を見つめて、噫、そういえば貴方が泣く姿なんて見るのはいつぶりだろうと思う。気づけばいつも側にいた貴方は、私の前で涙を見せることはなくなってしまっていたね。

 

おまえが消えてしまう夢をみた。必死に腕を伸ばすけど、この手は闇に消えていくおまえを掴むことはとうとう叶わなくて、残された俺はおまえを失った悲しみと何も出来なかった情けなさに覆われ、唇を震わせるだけ。悪夢から目覚めた頬に流れる涙にも気づかないほどに、覚めて尚、俺は夢に魘されていた。

 

わたしばっかり貰っていて申し訳ないです。でもわたしには、差し上げられるものがあまりないのです。眉を八の字にする君が見るからにしょんぼりしているものだから、僕はなんだか可笑しくなって笑いを零す。どうして笑うのとでも言いたげな君の頬を撫で、そうだね、それじゃあと一言。「君の隣を頂戴」

 

わたしにたくさんのものをくれるあなたにわたしが何かあげられるとしたら、底知れない愛と最上級の微笑みくらいしかあげられるものはないけれど、それでも十分すぎるくらいだよときっとあなたは笑うのでしょう。だからせめて、この言葉を贈らせてください。「あなたがいるから、わたしは幸せなんです」

 

お餅消費できるレシピないかな~